デザイン

vol.3 Mono-Coto Innovation2018への参加

日々、私たちが取り組んでいるプロジェクトを、プロセスを交えて担当デザイナー本人の視点から語ります。
今回は中高生とのコラボレーションプログラム「Mono-Coto Innovation2018」への取り組みをご紹介します。

オープンイノベーションへの取り組み・・・

新しい商品の可能性を考えた時、社内の考え方だけで完結するのではなく、外部の考えを取り込んだり、違う立場の人たちと一緒に新たな視点からアイデアを生み出したい、そんな思いから「オープンイノベーション」というスタンスで様々な取り組みをしています。今回は、中高生のインサイトを自分ごととして解決する「Mono-Coto Innovation」というプログラムに参加しました。8月の予選から12月の決勝大会までのプロセスをご覧ください。

中高生が企業から出された問題に取り組む「創造力の甲子園」

全国から中高生500名以上がエントリーし、選ばれた200名が夏の予選大会に集結。その中からカシオのテーマにエントリーしてくれた40人を抽選で10のグループに振り分け、予選大会がスタートしました。
テーマは「音楽で誰かとわくわくを感じるモノ」
いろいろな視点から様々な問題に取り組む中高生に、私たちはデザイナー/エンジニアの混成チームで、学生チームが考えたアイデアを、プロの立場からアドバイスをしながら5日間サポートして行きます。

コミュニケーション不足を「音楽」で補うデバイス?

5日間の予選を勝ち抜いてファイナリストに選ばれたのは全員女子の中高生チーム。
退屈な日々の生活に、音楽でスパイスを加えることで楽しい日常を提供し、家族のコミュニケーションを充実させたい、というもの。
中高生ならではの、楽しい動画を使ったプレゼンにみんな感動しました。
このチームと決勝までの4ヶ月間の「共創」で新しい商品を完成させて行きます。5日間の共同作業で、惜しくも決勝に進めなかった9つのチームとも絆が生まれ、感動のフィニッシュとなりました。

モノ創りの楽しさを思い出させてくれた、まっすぐな想い・・・

4ヶ月間、住んでいるところもまちまちな学生メンバーと本気の企画をまとめてきました。
休日にカシオのオフィスで遅くまでアイデアを詰めたり、実験をしたりの繰り返し。遠くのメンバーとは、時にビデオ会議も交えながら企画を詰めて行きました。みんな学校生活の合間を縫って夜遅くまでみっちり参加してくれました。
プロの仕事を学んでもらうつもりが、「これがやりたい!」というまっすぐな想いに気付かされることもしばしば。いつの間にかフラットな立場での議論ができるようになり、アイデアの完成度もどんどん上がって行きました。

家族間のコミュニケーション不足を改善するサボテン型デバイス

中高生特有の気恥ずかしさや、すれ違いから生じるコミュニケーションの溝」を音楽というわくわくで解決する「Laughie:ラッフィー」が完成しました!
サボテン型のデバイスに伝えたい言葉を吹き込むと、360度カメラを使った顔認識カメラで伝えたい相手を検出し、音楽でラッピングして届けることができます。

音楽を加えることで本当に楽しく感じるのかどうか、なんども実験を繰り返して共有しました。

決勝大会を通じて感じたものづくりの原点とは・・・

デザイナー/エンジニアと中高生が本気で考えたアイデアをいかに審査員に伝えるか!という観点で商品のデザイン、プレゼンテーション、展示に至るまで、全員でとことん考えて完成させました。
中高生メンバーは練習を重ね、自信満々で決勝大会のプレゼンに臨み...結果はなんと優勝!!学生メンバーはシリコンバレーツアーの切符を手にしました。
中高生の考えたアイデアを、プロのデザイナー/エンジニアと一緒に、本気で具体化させるこのプログラムに4ヶ月間どっぷり浸かることで、ものづくりの原点に帰ることができました。

日々の業務の中で忘れがちな「創り手の想いをいかにお客さまに届けるか」という根本的なことを思い起こさせてくれたこのプログラムは、デザイナーとしての成長も感じられる濃密 な4ヶ月でした。
優勝のコールと共に、私たちデザイナーも学生メンバーも手を取り合って涙する、そんな感動を味わうことができた、貴重なプロジェクトとなりました。

Mono-Coto Innovation2018 の様子は以下のサイトで詳しくご覧いただけます。

Mono-Coto Innovation 公式サイト
予選〜決勝大会ダイジェストムービー

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