遼 Watch!

Vol.052018.06.06

「ツアーナンバー1プレーヤー」を決める
2018年メジャー第2戦をwatch!

遼watch第5弾は、「日本ツアー選手権 森ビル杯 Shishido Hills」です。
 前週の大会もツアーで1、2位を争うタフなセッティングでしたが、今大会も「日本ツアー選手権」というタイトルが付く国内メジャーの1戦だけに、毎年、宍戸ヒルズの厳しいセッティングがプレーヤーを待ち受けます。 2013年以来、5年ぶりの参戦となる石川 遼も、それを身に染みて感じていることでしょう。過去5回出場していますが、予選通過は2度のみで、2010年の15位タイが最高成績と、相性は決して良くありません。

されども、過去は過去。大会開幕前は、「先週よりも調子がいい。自分がプレーしている感じでは、今週は優勝スコアが伸びていくと思う。伸ばしていきたい」と、優勝争いに向けて強い意欲を示していました。また、パターもエースのL字から、2013年の2日目に「65」をマークしたときのセンターシャフトのマレットにチェンジ。いいイメージを持ってコースに挑みたいという気持ちの表れかもしれません。
 しかしながら、今週もカギを握っていたのは、パターではなくドライバーでした。初日スタートの1番で、パーセーブこそしたものの、バーディーを奪いたい2番ホール、パー5でも同じく左へ。このホールでのボギーをきっかけとして、前半で5ボギーを献上する結果となりました。

それでも本人は、後半に向け、ようやく解決の糸口を見つけていました。「練習場とダウンスイングまでは一緒だけど、最後に伸び上がってヘッドを返してしまう。飛ばしたいのか、当たる直前からいきなりフェースを返し始めてしまう」というスイングを、練習場のスイングにすることに集中。結果、ボールの曲がり幅はある程度の範囲に収まり、これが後半に入っての14番からの3連続バーディーに繋がりました。最終18番で6つ目のボギーを喫したものの、通算3オーバーまで挽回。101位タイとはいえ、予選通過に向けては、それほど遠く離れていないスコアです。

迎えた2日目。初日の教訓を生かして、石川 遼はドライバーショットを安定させ、前半からスコアを伸ばしにかかりました。2番パー5でしっかりバーディーを奪うと、5、11、13番でもバーディー。ここまで3打を稼ぎ出し、しっかりと自らの名前を、カットラインより上の順位にまで浮上させました。
しかし、1打目を左に曲げ、2オンしながらもボギーとなった14番がひきがねとなったのでしょうか。それとも、「パー5でスコアを取り戻したい」という思いが、再び力んだのでしょうか。続く、15番の1打目はいまの石川 遼がもっとも嫌がるボールとなってしまいました。今度は逆に、右にプッシュアウトして林の中へ。いくら探しても彼のボールは姿を現しませんでした。このホールでダブルボギーを喫して、スコアは初日の3オーバーに逆戻りし、カットラインに1打届かず2戦連続予選落ち。

常に前向きな石川 遼ですが、さすがにこの日ばかりは、あまりこれまで聞かれたことがないような弱音を漏らしました。
「スポーツ選手として、目先の結果が出ないのは結構きついなというのはありますね。自分でも、今やっていることが正しいと思うのが難しくなってきている。ヘコみますよね。」
 それでも後ろを振り返ってばかりもいられません。翌々日の最終日、短い時間でしたが、テレビ中継の放送席に石川 遼の姿がありました。プレーの解説をしたり、JGTOの現在の取り組みについて語ったりと、いつもの爽やかな“石川 遼”がいました。内心は違う思いもあったことでしょう。やはり、最終日にいるべきはマイクの前ではなく、コースの中。他の選手が戦う姿について話している自分に対し、不甲斐なさを感じ、それを逆に今後への糧にしようと思っていたはずです。

これから2週間、日本ツアーはオープンウィークとなります。この約半月をどう過ごし、どれだけ復調させられるのか。石川 遼の意地と底力が問われます。

※バーディ数は、本ページトップページにある「遼バーディ・カウンター」をご覧ください。